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確定申告 · 経費

通信費は何割まで経費にできる?フリーランスの按分ルールと計算例【2027年申告版】

2026年11月1日 · 約7分で読めます

2026年分の確定申告期間は2027年2月16日〜3月15日。スマホ代やインターネット回線は、フリーランスならほぼ確実にかかる経費ですが、「全額を経費にしていいのか」で毎年迷う科目の筆頭です。

結論から言います。プライベートと兼用している回線・端末は、全額ではなく業務使用分を「按分(あんぶん)」して経費にするのが原則です。この記事では、何が通信費になるのか、按分率の決め方と計算例、そして税務調査で聞かれたときに一発で説明できる根拠の残し方をまとめました。

そもそも「通信費」に入るもの・入らないもの

支出勘定科目の目安按分
スマホの通信料(音声・データ)通信費兼用なら必要
自宅のインターネット回線・プロバイダ料金通信費兼用なら必要
ポケットWi-Fi・モバイルルーター通信費兼用なら必要
スマホ本体・機種代(10万円未満)消耗品費(10万円以上は減価償却)業務使用分を按分
Zoom・Slack・クラウドストレージの月額通信費 or 支払手数料(科目は統一すればOK)業務のみなら不要
切手・はがき・宅配便の送料通信費(荷造運賃費と分ける流儀もあり)業務分のみ計上

ポイントは2つ。科目名より「毎年同じ科目で処理し続けること」が重要なのと、プライベート分を混ぜたまま全額計上しないことです。後者は家事按分の考え方で、家賃の按分と同じロジックです。家賃の按分については家賃按分の計算方法の解説で詳しく扱っています。

按分率の決め方:3つの計算パターン

法律に「通信費は何%まで」という上限はありません。求められるのは「業務に使った部分を明らかに区分できること」(家事関連費のルール)です。実務でよく使われる基準はこの3つです。

① 時間ベース(いちばん説明しやすい)

1日の起きている時間を16時間とし、そのうち業務で通信機器を使う時間で割ります。週5日・1日8時間使う場合、週ベースで「業務40時間 ÷ 起きている112時間 ≒ 36%」。これをざっくり40%や50%に丸める運用が一般的です。

② 日数ベース

稼働日5日 ÷ 7日 ≒ 71%。デザイナーやエンジニアで「業務日はほぼ仕事に使う」ならこちらのほうが実態に近いこともあります。ただし70%超は根拠を厚めに。

③ 通信量ベース

キャリアの明細で業務用アプリ・サイトの通信量が分かる場合に使います。正確ですが集計が面倒なので、時間・日数ベースの裏付けとして使うのが現実的です。

計算例:年間でいくら経費になる?

項目月額按分率年間の経費額
スマホ通信料8,000円50%48,000円
自宅の光回線5,000円60%36,000円
ポケットWi-Fi(外出用)3,000円80%28,800円
合計16,000円—112,800円

この例なら年間約11.3万円が経費になります。課税所得330万円以下の人の所得税率10%(+住民税10%)でざっくり計算すると、年2万円強の節税。全額計上(16,000円×12=192,000円)との差は約8万円ですが、その8万円は否認リスクのある金額。追徴課税と説明のストレスを考えれば、合理的な按分のほうが明らかに得です。

⚠️ 按分率は「決めたら終わり」ではありません。生活スタイルが変わった年(週3在宅→週5在宅など)は率を見直してください。逆に、何年も同じ率のまま「なんとなく」使い続けるのも実態とずれてきます。年に一度、11〜12月に実態と照合するのがおすすめです。按分シミュレーターなら、料金と使用割合を入れるだけで経費額の目安がすぐ出ます。

税務調査に耐える「根拠の残し方」3点セット

  1. 按分の計算メモを1枚作る:「週5日・1日平均8時間の業務使用。稼働時間ベースで40%」など、率の根拠をA4半枚に書いて帳簿のフォルダに入れる
  2. 月々の明細を保存:キャリアの請求明細・クレジットカード明細は紙でもPDFでも可。青色申告の帳簿・書類は原則7年間保存が必要です
  3. 業務利用の痕跡:取引先との通話履歴、受注メール、業務アプリの利用履歴など。50%を超える率にするなら特に残しておく

調査官が見るのは「率が高いか」より「説明が一貫しているか」です。計算メモさえあれば、聞かれた瞬間に答えられます。領収書まわりの保存ルールは領収書なし経費の処理方法もあわせて確認しておくと安心です。

やりがちなNG例

今日からやること(優先度順)

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※本記事は一般的な情報提供を目的としています。個別の税務判断は税理士または税務署にご確認ください。制度は2026年11月時点の情報に基づきます。

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