経費の基本 · 家事按分
家事按分の計算方法|家賃・光熱費・通信費を経費にする割合の決め方
自宅で仕事をしているフリーランスなら、家賃や電気代・スマホ代の一部を経費にできます。これが家事按分(かじあんぶん)です。「生活費と事業費が混ざった支出を、合理的な基準で分ける」だけの話ですが、割合の根拠を説明できないと調査で否認されることがあります。計算方法と記録のコツを押さえましょう。
科目別・按分割合の目安と計算例
| 科目 | 按分の基準 | 割合の目安 | 計算例(月額→経費) |
|---|---|---|---|
| 家賃 | 面積比(仕事部屋 ÷ 全体) | 10〜30% | 12万円×25%=3万円 |
| 電気・水道 | 使用時間 or 面積比 | 10〜40% | 1万円×30%=3,000円 |
| スマホ・ネット | 使用時間・日数比 | 30〜50% | 8,000円×50%=4,000円 |
| 自動車関連 | 走行距離 or 使用日数 | 実態次第 | ガソリン1万円×40%=4,000円 |
家賃は面積比が最も説明しやすい基準です。例:6畳の仕事部屋 ÷ 全体25畳=24%。家賃12万円なら月2.88万円、年間約34.6万円が「地代家賃」として経費になります。持ち家の場合は建物の減価償却費・固定資産税・住宅ローン利息(元本返済は不可)を同じ面積比で按分します。
否認されないための3つのルール
- 根拠をメモに残す:「間取り図に面積を書いたもの」「1週間の使用時間記録」など、割合を決めた材料を帳簿と一緒に保存します。
- 毎年同じ基準で:コロコロ変えると恣意的と見なされます。事情が変わった年だけ変えるのが原則です。
- 常識の範囲で:自宅兼用で家賃の80%を経費にするような割合は、よほどの事情がない限り否認リスク大です。
チェックリスト:□ 按分割合の計算式をメモした? □ 根拠資料(間取り・時間記録)を保存した? □ 12月分までまとめて「○○費/事業主借」で振替仕訳を入れた? □ 昨年と同じ基準か確認した?
帳簿への入れ方(振替仕訳)
プライベートの口座から支払った分は、年末にまとめて振り替えるのが簡単です。例:家賃年間144万円・按分25%なら「地代家賃 360,000 / 事業主借 360,000」。この「事業主借」が家事按分の記帳の要で、個人用資金からの立替を表す勘定科目です。
家事按分は正しくやれば年間数十万円の節税になる一方、雑にやると否認+追徴課税の対象になります。「計算根拠を残す・毎年同じ基準」この2点さえ守れば、怖いものではありません。
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パックの内容を見る(¥2,980・買い切り)→※ 本記事は2026年10月時点の一般的な制度情報です。按分割合の妥当性など個別の判断は税務署・税理士にご確認ください。